海外版の「ヒト・モノ・カネ」
取引先の分析といえば、日本ではよく「ヒト・モノ・カネ」と言われる。
海外では、5C’s of Creditという言い方をする。Credit(信用)と各文字の頭文字Cとの語呂合わせである。
取引先の分析といえば、日本ではよく「ヒト・モノ・カネ」と言われる。
海外では、5C’s of Creditという言い方をする。Credit(信用)と各文字の頭文字Cとの語呂合わせである。
Character(企業の特徴)
情報、業歴、業種、従業員数など、企業の属性的な特徴はもちろん、製品やサービスの競争力やシェア、代表者の経営能力や経歴、倒産歴などを分析する。
Capacity(支払能力)
短期的な支払能力を分析する。海外では、支払情報の入手が可能なため、支払情報や回収代行履歴の分析により、支払能力を判断する。
Capital(資本力)
資本の充実度を見る。長期的な支払能力の分析でもある。当然、債務超過に陥っていないかどうかは最優先確認事項である。
Collateral(担保力)
担保に供する資産をどれだけ有しているかを見る。国によっては、英文クレジットレポートに、担保設定状況が記載されている。債権者、債権額、担保物件などを確認する。
Conditions(経済状態)
取引先を取り巻くマクロ経済、顧客の顧客を取り巻く経済状態を分析する。カントリーリスクはもちろん、業種的な景気動向なども把握する必要がある。
5C’s of Creditを意識して、取引先の情報収集や分析を行うと、漏れがなくなり、 全体像を見損ねることが少なくなる。
業界の第一人者であり、弊社代表でもある牧野和彦が海外与信管理について、わかりやすく解説しています。
「すでに海外取引を行っているが、与信管理が正しくできているかわからない」
「これから海外取引をはじめるにあたり、参考となるものが欲しい」
このようなお悩みをお持ちの方へ、オススメします。
目次(一部抜粋)
#1 与信管理における海外取引と国内取引で異なる主なポイント
#7 債権回収における大きな違い、債権回収代行会社の存在(1)
#8 債権回収における大きな違い、債権回収代行会社の存在(2)
#9 遅延債権と回収率の相関~90日遅延すると回収率は○割になる~
#17 当該企業の過去の履歴や系列情報から、取引先を俯瞰する
#18 海外取引先の分析~5C's of Credit~
#25 海外取引における危険な兆候
#27 海外取引における電話での催促~具体的な約束を言わせるコツ~
#33 裁判外紛争処理の一種、仲裁(Arbitration)とは
#34 海外与信管理における訴訟の留意点
#35 外国人弁護士起用の留意点
#36 海外の取引先が倒産したら