#18 海外取引先の分析~5C's of Credit~

海外与信管理入門~これだけは知っておきたい海外与信管理36のポイント~

※提供は法人のみ

海外版の「ヒト・モノ・カネ」

取引先の分析といえば、日本ではよく「ヒト・モノ・カネ」と言われる。

海外では、5C’s of Creditという言い方をする。Credit(信用)と各文字の頭文字Cとの語呂合わせである。

  1. Character(企業の特徴)

    情報、業歴、業種、従業員数など、企業の属性的な特徴はもちろん、製品やサービスの競争力やシェア、代表者の経営能力や経歴、倒産歴などを分析する。

  2. Capacity(支払能力)

    短期的な支払能力を分析する。海外では、支払情報の入手が可能なため、支払情報や回収代行履歴の分析により、支払能力を判断する。

  3. Capital(資本力)

    資本の充実度を見る。長期的な支払能力の分析でもある。当然、債務超過に陥っていないかどうかは最優先確認事項である。

  4. Collateral(担保力)

    担保に供する資産をどれだけ有しているかを見る。国によっては、英文クレジットレポートに、担保設定状況が記載されている。債権者、債権額、担保物件などを確認する。

  5. Conditions(経済状態)

    取引先を取り巻くマクロ経済、顧客の顧客を取り巻く経済状態を分析する。カントリーリスクはもちろん、業種的な景気動向なども把握する必要がある。

5C’s of Creditを意識して、取引先の情報収集や分析を行うと、漏れがなくなり、 全体像を見損ねることが少なくなる。

【無料DL】海外与信管理入門

当社代表・与信管理コンサルタントの牧野和彦の長年の与信管理ノウハウを詰め込んだ「海外与信管理入門書」を用意しました。

\PDFにまとめました/

これだけは知っておきたい海外与信管理36のポイント

業界の第一人者であり、弊社代表でもある牧野和彦が海外与信管理について、わかりやすく解説しています。

「すでに海外取引を行っているが、与信管理が正しくできているかわからない」

「これから海外取引をはじめるにあたり、参考となるものが欲しい」

このようなお悩みをお持ちの方へ、オススメします。

 

目次(一部抜粋)

  • 日本企業が陥りやすい海外取引の過ち
  • 海外与信管理では一般的な商習慣、信用照会
  • 海外取引先の分析~5C's of Credit~
  • 海外取引における危険な兆候
  • 外国人弁護士起用の注意点
  • 海外の取引先が倒産したら

海外与信管理入門